ここテレビなどで盛んに紹介されていますから、みなさんもご存知と思います
が、明日の朝7時半ごろに日本各地で金環日食や部分日食が見られます。
今回は、太平洋側の広い範囲で金環日食が観察できる、なんと観衆約8300万人
という空前の天体スペクタクルなのです。
テレビ各局では、色々な角度から金環日食の楽しみ方を取り上げていますので
、いまさらこのコーナーで話題にするのも...と思いましたが、やはり金環
日食について、少し書いてみたいと思います。
まず、明日金環日食(○)や部分日食(▲)が見られる場所をご紹介しますと
<場所><食の始まり><食の最大><食の終わり>
沖縄 6:06:21 7:13:00 8:29:58 ▲
鹿児島 6:15:24 7:26:46 8:49:35 ○
福岡 6:15:51 7:25:26 8:45:43 ▲
高知 6:15:24 7:26:46 8:49:35 ○
大阪 6:17:09 7:29:52 8:54:21 ○
京都 6:17:41 7:30:35 8:55:17 ○
名古屋 6:18:01 7:31:42 8:57:26 ○
静岡 6:17:43 7:32:13 8:59:10 ○
東京 6:19:02 7:34:30 9:02:37 ○
仙台 6:23:46 7:40:16 9:09:08 ▲
札幌 6:33:07 7:49:49 9:17:35 ▲
しかし、この時間帯はちょうど出勤・登校時間となりますので、じっくり腰を
据えて見ることのできる人は少ないのではないでしょうか...
ところで、なんでこんなに金環日食で騒ぐのでしょうか?
その理由は、見ることのできる範囲が非常に狭い範囲に限定され、観測地点を
固定した場合には、西暦1年から西暦3000年までの三千年間でみると、日本
付近では324年に一度しか見られないということらしいのです。
まあ、一生に1度でも見れたらラッキーってところでしょう...
今回の金環日食は、日本国内では1987年9月23日に沖縄で見られた25年ぶりで
、本州で見られるのは129年ぶりとなります。
東京など関東地方では173年ぶりで、今後300年間は見ることができません。
大阪・京都は282年ぶり、名古屋や岐阜にいたっては1080年ぶりとなります。
そして次回は、2030年6月1日に北海道で見ることができます。
そしてさらに、この天体ショーの金環日食、皆既日食が見られるのは太陽系の
惑星でも、ただひとつ、地球だけということです。
ご存知のように地球の衛星は月です。
太陽の直径は月の約400倍、地球から太陽までの距離は地球から月までの距離
の約400倍あります。
この距離と大きさが非常に絶妙で、月が太陽の真正面を通る時にドンピシャに
覆い隠すことができるのです。これはまさに“宇宙の奇跡”なのです。
しかも、地球には衛星(月)が1つだけということ。水星や金星には衛星が
ありませんし、火星には2つ。木星には60個以上あります。
こうした、条件の揃った惑星は、宇宙広しといえども地球ぐらいです。
人類以外の知的生命体が他の惑星で同じような日食を見られる確率なんて、
本当に稀なのです。
ところで、皆さんは金環日食と皆既日食の違いをご存知ですか?
両者を対比すると...
月〜地球 月の 周辺の 開始・終了
の距離 大きさ 明るさ の瞬間の名
−−−−+−−−−+−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−
金環日食: 遠い 小さい 明るい ゴールドリング
皆既日食; 近い 大きい 暗い ダイヤモンドリング
このように、金環日食と皆既日食は、太陽と月の中心がほぼ重なる点では
同じですが、皆既日食は太陽がすべて隠されるため、空が夜のように暗くなり
、肉眼でも太陽の外気層である「コロナ」が輝いて見えます。
それに対し、金環日食の場合は、太陽の見える面積は小さくても非常に明るい
ので、それほど暗くならず、非常に強い光線を放っているため、直接観測する
には日食観察プレートや日食メガネなど、特別なツールが必須となります。
かつては太陽を観測するのに、色の濃い下敷きやガラスにすすをつけたもので
透かして見るという方法をとったことがある経験をした方もいると思います。
しかし、これが非常に目に危険な行為らしいのです。
それは、下敷きやサングラスなどでまぶしさを遮っても、目に有害な赤外線や
紫外線は遮断できず、網膜を損傷する可能性があるそうです。
例えば、100年前の1912年にドイツで観測された日食の際にはおよそ3500人が
眼球の奥の網膜を痛める「日食網膜症」になったそうです。このように、安易
に観測すれば人が目を痛めるおそれが多いにあるのです。
「日食網膜症」とは、可視光線のうち青色光が眼球の奥に達し、網膜の神経
細胞が傷つくことで発症するものです。
特に子どもは目の水晶体の透明度が大人より高く、青色光が届きやすいの
です。
症状としては、物が欠けたりゆがんで見えるのが代表的な症状で、視力低下を
引き起こすこともあり、有効的な治療法はないそうです。
また、強い紫外線を浴びると眼球の表面が損傷し、「雪目」のようになる
こともあります。
このように、直接2秒間太陽を見るだけでも網膜症になる可能性があり、
0.2秒程度を10回繰り返しても、危険性は変わらないそうです。
また、曇天だからといって直接太陽を見るのも危険です。
そのため、直接肉眼で観測するのであれば、日食用フィルターを用いられた
専用の「日食観察用サングラス」を使います。これは大型のカメラ店などで
売られています。
しかし、市販されている「日食観察用サングラス」の中にも、目を傷める
可能性の高い商品もあるそうです。
危険なものは、
・室内の蛍光灯の形がはっきり見えるもの
・ひび割れや穴がある
安全な日食めがねの目安は、可視光線を0・003%以下、赤外線を3%以下に
抑えるものです。
すでに、「日食観察用サングラス」がお手元にある方は、まず部屋のなかで
蛍光灯が見えるか確認してみてください。蛍光灯が見えたら危険ということ
です。
では、いまから太陽の見える位置や時間、そして目を保護する器具の準備して
、一生に一度ともいえる世紀の天体ショーを見逃さないよう確認して
おきましょう!
あとは、なんとか天気がよいことを祈るだけです...
【この記事は、僕のメルマガ 『しんたさんのメルマガ』 の中の「しんたのたわ言」の部分です。】